今日で美麻での葬儀から戻り二週間。発熱も味覚や嗅覚の異常もなく無事に過ごせました。良かった。

新作候補の「清内路　秋」　清書が終わった版下を見ていて、不満が。　どうもサイズが小さすぎたようです。　ケチな性格から、版木に無駄を出だしたくないなと、全判90センチ×180センチから少しのロスもなく取れるサイズに拘り過ぎました。

秋の日差しを受けた縁側、寝そべる猫、障子に優しく映る影、干した唐辛子やぶら下がる芋茎と干し柿。　時間が止まったような、山里の穏やかな秋の午後・・・そして、郷愁。そんな良さが、サイズが小さいために何かせかせかして、感じられなく思えました。

昼神のコンビニで拡大コピーを取り、もう一度清書を。思い通りの≪ゆったりのんびり≫した画面になりました。　絵に合ったサイズがあるのですね。　反対に小さな方が良い作品を無理して大きく作り、失敗したことも何度かありました。

昨日簡単なスケッチを描いた絵、安曇野の田園風景の中、自転車や徒歩で一列になり登校する子どもたちの姿は、今日も少し手を入れました。いい絵になる予感ばかりが先走り、なかなかまとまりません。

友人で私の版画のファンでもある住職さんから電話をいただきました。「去年は個展もなかったけど、今年はやる予定があるの？」と。心配して下さっての電話でした。今年も今のところ個展の予定はないとお伝えしたけど、ほんと、こうして心配して電話をくださるファンがいること、有難いことですね。