「少女幻遊行」 橋本今朝治詩集
昭和56年12月10日発行 沖積舎 挿画 岡本よし美 装丁 関本すみえ
20代の時、彼の詩を初めて読んだ時の衝撃は忘れられません。40年近く経った今でも、その時の波紋がときどき蘇ります。
彼の詩のような他の詩を読んだことが無かったし、未だにそれは変わりません。
どんな詩なのか、一言でいうのは難しいのですが、敢えて言うなら≪言葉によるコラージュ≫或いは≪孤独な独り言葉遊び≫でしょうか。
言葉には魔術的力があると、素直に信じさせるもの。 美しく清冽な言葉が紡ぎ出すシュールな絵画、飛躍し変容していくイメージは夢そのもののようにも思えます。
惠子さんが、読んでみたいと言う事なので、久しぶりに私も読んでいます。 普段は思いつかない、使うことも無い≪美しい言葉の海≫に、惠子さんもきっと何かを感じることでしょう。それはもしかしたら、惠子さんの詠む俳句にも活かされるのかも知れませんね。
私自身のことで言えば、この詩集から何度か版画のイメージを頂きました。
話は変わって、オークション。
ドイツの木版画専門のオンラインオークションの会社から、出品の依頼がありました。これまでも何回かお付き合いがある信頼できる会社です。
木版画のオークションサイトでは一番の大手で、コレクターも多くついているので、落札率は高いのですが・・・・・問題は価格。 50ドルから200ドルぐらいの作品が多い中に、500ドルを超えるような私の作品では出品しても買い手がつかないことが多くて・・・・さあ、どう返事をするか?
新作の墨版、今日彫り終えました。10日かかりました。 ハンドメイドのルアー、仕上がるまでの工程がすごく多いのには驚きました。一つ作るのに2週間! びっくりです。