今日、ちょっとした嬉しい出来事がありました。 二階の踊り場の窓を開け、一服していた時の話です。 隣家との境の、絡み合った木の枝の間で遊んでいる山雀の番が見えました。10時ごろ、よくそこで遊んでいる姿を見かける番。
いつものように見ていたら、一羽が飛び上がり、私の目の前ほんの10センチほどのところまできて、その後向きを変えすぐ傍の電線に止まり、くるっとぶら下がる仕草。あまりの可愛さに「いい子だねぇ」と声を掛けたら、また下の木に戻って行ったのでした。
山雀は人なっこい鳥と聞いてはいたのですが、ほんとうにそうなんですね。また明日からの出会いとウオッチが楽しみです。手から餌をとるようにでもなったら、ほんと最高に嬉しいだろうなぁ。やはり、ひまわりの種、買っておかなくちゃ。
今日の仕事は、色版への転写とやすりがけ。 色版用のシナベニアの版木は、あらかじめ研磨を掛けたて頂くよう注文してあります。 それでも、バックの広い面や顔や肌、衣服の下地などに使うのには、まだ表面が粗いのです。そのままでは、完璧な摺りは期待できません。
そこで、一度水刷毛で湿しを与え、表面の木の繊維を毛羽立たせ、乾かした後、紙やすりで磨きます。1000番、1200番、1500番とかけた後、2000番で最後の磨き。 それにもう一度湿しを与え乾かし、再び2000番で仕上げます。
仕上がった版木とその前の状態では、むしろと絹の手触りぐらいの違いがあり、べニアとは思えないほど、つるつるのすべすべです。
明日は、磨き終った板の彫から。