一番暑い時間帯です。アトリエは31度ちょい。それでも今日は暑さに負けそうな気がしません。理由は朝やった木目の試刷りが大成功だったから。まあ、げんきんなもので、昨日までは死にそうな顔をしていたのにね。


試刷りと言えば、本番用の高級和紙を使ったときのことです。桂の板の木目がこれまでになく良く出たのです。　まだ出方は弱かったのですが、とにかく、摺りで木目が出せることが分かり安心しました。17000円もした板が無駄になることも無くなったと。

ところがそれがとんだぬか喜び。　湿した紙が乾いてくると・・・木目もほとんど見えなくなってしまったのでした。

これまでの50年を超える版画の経験が、今回は大いに役立ちました。

昨日は風が強かったせいか、どの蜘蛛の巣にも獲物がかかっていました。　毎日見ていても、何もかからない日が続きちょっと心配していたので、よかったね。