今日の版画の仕事は色版用版木への転写。　昨日、飯田の画材店にその転写用フィルム（Zマットフィルムともマイラーとも呼ぶ）を買いに行ったのですが、運悪く月に二日しかない休業日に当たってしまいました。

それで、以前他の作品で使用したものを再利用することにしました。フィルムや下絵の類は、仕事が終わると捨ててしまうことが多いので、あまりたくさんは無いのですが、何とか使えそうなのが4枚。

これを使いまわして8枚の版木に転写を済ませました。まだ転写しなくてはいけない版木も有るのですが、とりあえずの仕事の段取りは出来ました。明日からはこの色版の彫りと、下絵の描きなおしを並行してやって行くつもりです。


ここ最近、昔の作品についての問い合わせが続きました。　蔵書票とUkiyoe Today。どちらも二十代三十代の時の作品です。どのメールも海外から。　それでふと思ったのは。　私が死んだ後の将来、仮に私の作品が再発見されるようなことがあるなら、その波はきっと海外から来るのだろうと。そして、そのきっかけになるのは、蔵書票やUkiyoe Today、或いは白狐、初恋のシリーズじゃないだろうかと。　


11月の「現代の創造展」　つい・・・はずみで・・・出品を承諾して・・・
普段なら、面倒な事だと辞退するはずなのに、参加に心が動いてしまったのは
たぶん、こう？　「何もかもが中止、知り合いの展覧会も軒並み、この閉塞感から逃れたいと、久しぶりにみた≪明るい光≫を求めてしまった？」　からかな。