黒崎彰は、伝統木版画に現代的な感覚を持ち込んだ素晴らしい版画家です。 私よりちょうど一回り年上で昨年亡くなりました。 私が高校、大学生だったころに最も惹かれた作家です。今でもその先駆的な仕事に尊敬の念を持ち続けています。
その黒崎の作品をネットのオークションで時々見かけます。日本の版画史に大きな足跡を残した彼の木版画が数千円で落札されるのを見るのは、辛い気がします。 これは海外のオークションでも似たり寄ったりの落札価格です。
正直、私がコレクターなら、彼の版画を集めます。価格もまだ低い今のうちに。 清宮質文も好きな作家ですが、彼の作品はもうかなり高い。20年前なら買えたかもしれないけど。 黒崎彰と吉田穂高、このお二人の作家のネットでの価格は業績に比べてもあまりにも低いと感じます。
逆に、オークションでの人気は高くても、集める価値のない作家もいます。名前を挙げることは差し控えますが。