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岡本流生清内路通信

たかがネギだもの

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たかがネギだもの

雪に覆われた冬の山の畑、その雪の中に列なして立つ置き去りのネギ。夕方の陽を受けて、雪の凹凸に沿って長く伸びる影。縦8.7センチ 横32.3センチの小品「冬の山畑」はそんな作品です。

ほとんど仕上がっていた版木に、今日から大きく手直しを始めました。0.4ミリから0.6ミリほどの幅で彫りあがっていた輪郭線を、思い切って半分の0.2ミリから0.3ミリに。

これまで何度も「もっと繊細な輪郭線にしたらどうなるんだろう」と制作中に思うことがありました。ただ、これまでは大きな作品や女性像が多く、考えても、失敗した時のことを思うと二の足を踏んでしまいビビりに負けて出来なかったのです。

今回は「たかがネギじゃないか」 「ダメでも小品だし、やり直せばいいだけ」と自分を鼓舞して始めたわけです。光の具合が良い午後のに三時間しか彫りをできません。 明日もこの作業は続きます。


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