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岡本流生清内路通信

どぶろくと濁り酒、どこが違うの?

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どぶろくと濁り酒、どこが違うの?

ここ三日間は悩みに悩み迷いに迷った日々でした。

悩みに悩んだのは新作の制作。色版も7版目。白樺の表現に悩みました。まず、最初に描いた下絵のように幹の模様は感覚で捉えたままでいくか? それとも後で取材して描いた本物の幹らしい表現で行くか? 問題は、本物の模様のほうがきたなく見えること。それに対して頭の中のイメージだけで描いた方は、嘘ではあるのですがさらっとして、主役の少女と黒猫の邪魔にならない良さがあるのです。

悩み抜いた末に、感覚だけで描いた方で行くことに。しかしその後も問題が。 その模様、縁のギザギザを三角刀で彫るべきか? それとも電動のルーターでやったほうがいいのか? 三角刀なら彫り跡もきれいにすっきりと出来、仕事も速い。 対して、ルーターならどうしてもささくれができその処理にひと手間も二手間もよけいにかかります。

それなら三角刀のほうが良さそうですが、一つ欠点があるのです。それは三角刀でやるとどうしても同じ幅同じ形に彫れてしまい単調になりがちなのです。つまりは幹の模様が持つ自然なギザギザにならないと言う事。

結局時間はかかってもルーターで丁寧に彫ることにしました。


さて話は、迷いに迷ったほうへ。

遠志先生の作品を買う!と決めてからの三日間、さてどの作品を選ぶか?本当に迷い抜きました。予算は限られているのに欲しいと思う作品は多い。「この棚全部いただきます」なんて大人買い出来る人がうらやましい!(そんな人を最近見たばかりです)

「こちらは鉛筆のサインだけど、もう一つは摺り込みのサインか」とか、「こっちはAPで、こっちは限定番号があるのか」とか「これは先生の作品には珍しい彫と摺りだなぁ」などなど、作品の良さと関係ないところでも迷ったりして。

それでも何点かの作品を選び、販売管理ノートに記録・・・したまでは良かったのですが・・・翌日また気が変わり、作品を選び直し・・・前の記録のページをを破り新たに書き換えて・・・を、二回。 もうこれで決定! 「これは男の約束だぞ」と今さっき自分に言い聞かせたところです。

でも。今回のこの経験から、お金を出して作品を買ってくださる人の気持ちが少し分かったような気がしました。

さて、濁り酒はもう空。今日からの晩酌はどぶろく! ここで、どぶろく(濁酒)と濁り酒の違いが気になり、ネットで調べてみました。 濁酒は酒の最も古い形で、できた酒を全く濾さないのに対して濁り酒は粗く濾したものなのだそうです。

稲作の起源と同じぐらい古いどぶろく。 きょうはそんな縄文時代晩期の暮らしに想いを馳せながら飲むことにしましょう。



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