シリーズ「初恋」五十六番　「また会えるかなぁ」の墨線に刀をほぼ入れ終えました。明日以降は不要な部分を彫り取る≪さらい≫に入ります。

木版画を始めて５５年、伝統版画は４５年のキャリアになります。ずいぶん長い事続けているのですが、今回は墨版（デザインのアウトラインの版）の版下作りに新しいやり方を見つけました。

これが本当に最高の発見で、時間がかからず正確に綺麗な版下ができ、修正も楽にできるのです。版上のデザインも格段に見やすくなりました。　これなら拡大鏡の下で彫れば０．１ミリ単位の非常に正確精密な彫ができます。

これまでいろいろな方法を試してきましたが、これで決まりです！！

さて、明日は早朝から花火の囲い櫓の解体作業。その後は神社で本祭の神事、慰労会。　明日は無理ですが明後日には白樺の木を見に自然園にでも行きたいと思います。　白樺の幹の質感の版組を考えるために樹皮をよく観察したいので。