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岡本流生清内路通信

石川啄木の日記に

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石川啄木の日記に

今日も昨日に続き梅雨寒の一日。午前中は半纏を羽織って仕事をしました。

さて、昨日の夕食時の話です。頂き物の朴葉寿司をほおばりながら、兄が、「流生、今読んでいる本に面白いことが載ってたぞ」と兄。

兄が差し出した本の、指さされたところは、石川啄木のある日の日記でした。


明治41年(1908年) 6月15日          この時啄木22歳

金を欲しい日であった。比間太平洋画会で見た吉田氏の(魔法)、(スフィンクスの夜)、(赤帆)などを買いたい。  以下省略


啄木の観た展覧会が気になり、博の年譜で確認すると。
1908年(明治41年)  博32歳
5月16日、1年ぶりに開催された(前年は東京勧業博覧会のため中止)第6回太平洋画会に博とふじをの滞欧米作品226点が特別陳列され、大いに注目される。と。

啄木はこの展覧会を見たのですね。この第6回展の特別陳列のついては、夏目漱石の「三四郎」の中にも出てきます。 これも気になって、発表年を調べると、朝日新聞で連載が始まったのが、やはり明治41年でした。


「スフィンクスの夜」は木版画にもなっています。「赤帆」は、もしかしたら版画の「帆船 朝日」の元絵? (帆が赤いので) 今後「スフィンクスの夜」を展示する機会があれば、この啄木の日記についても解説で触れたいな。


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