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岡本流生清内路通信

雪月花

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雪月花

朝起きると,二階踊り場の窓から外の様子を見るのが冬場の習慣。雪の積もりぐあいを確認し雪かきが必要かを見るのです。

昨日の朝は、西の山の端に丸く明るい月がかかり、月影煌々と屋根や畑の新雪を照らしていました。辺りは静まり返り神秘的な山里の表情にしばし見入ってしまいました。雪月花、花は無いけど、日本人の美意識の底を確かに見た気がします。


霧、靄、霞、そして雪、これらは「いつか納得できる作品にしたい!」と長年願ってきたこと。博の水彩画のような湿度ある画面が理想!  

「この月影の下に広がる目の前の景色はどのように版を組めば出来るのか?」そんなことも思いながらのひと時。 もうあと二カ月もすれば里は春。寒いだの雪かきたいへんだのと言っていないで冬のこの美しさを前向きに楽しまなくちゃ。


先日、Aさんが遊びに来た時の話。「もうすぐ二十歳、お酒が飲める!」 「そうしたら、一緒に飲みたい!」と。 そうかぁ、それは楽しみ。
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