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岡本流生清内路通信

風刺とユーモア

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風刺とユーモア

動物彫刻家のH先生からメールを頂きました。「こんな時節ですので、花見にもいかず引きこもり老人しています」 「メールでの交流は安全でいいですね」と。 H先生は彫刻のみならず芸術全般でここ伊那谷の中心的な方。御年90歳で、かくしゃくとした姿は周りの誰もが敬意を払います。

作風も風刺とユーモアに溢れ、とても若々しいのです。先日の「ねこ展」もご一緒させていただきました。残念ながら南信州の作家による「南美展」は中止になったので、先生の近作を見ることはできませんが、メール添付の写真で最新作を見ることができたのは、嬉しかった。


さて、私の方は、今日「ヤンゴンの母娘」の粗彫りを終えました。描線が少ないこともあり三日で彫り終えてしまいました。 中彫り、仕上げ彫と作業はまだ続きますが。

ここで一つ決めておかなくてはいけないことが。それは今回はどんな線の表現を目指すか。少し粗さの残った線でやめて、絵に強さをだすか、それともとことん繊細な線にまで彫り込んで、契月や上村松園のような清澄・端麗な絵を目指すか・・・

乗せた油性インクが乾くまで二日はかかります。それまでにどちらで行くかを決めます。


吉川さんのブログで見た、大都会を鳥の眼で見たような写真。 凄まじいほどのビル群に圧倒されました。その中の小さなビルの一つにズームしさらに点ほどもない窓の中にまで思いを入り込ませます。 気の遠くなるほどの無数の窓窓窓、その中に在るはずの人々の生活・・・あまたの銀河が散らばる宇宙の写真を見せられた時のような呆然たる思いを抱きました。

そして、頭の中で思ったこと。 「人間個々の存在の、耐えがたいほどの小ささ」・・・ そして ・・・・・・

「それでも、人は皆、幸せになるために必死に生きているんだ」



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