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岡本流生清内路通信

黒猫は鍵しっぽ

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黒猫は鍵しっぽ

新作の版下を薄い美濃紙に清書し山桜の版木に糊で貼りつけました。 明日から彫りに入れそうです。 白樺の幹の陰から黒猫を抱いた少女が正面を見ている構図。 題は「また会えるかなぁ」

黒猫も正面を向いています。少し無理があるポーズですが、どうしてもこの≪前を向く≫構図が欲しかったので。・・・夏の終わり・・避暑地の高原・・・そこでのひと夏の出会いと別れ・・・去る人を白樺の陰から見送る少女と猫・・・少女は語るともなく猫に話しかけます・・・≪また会えるかなぁ≫ 

我ながら乙女チックな題材に苦笑・・・・はしません! これが自分の世界、オリジナリティー、極めるべきものと信じるので。 ちなみに友人のアーテイストY氏のテーマは、貧困、差別、搾取、環境問題ともっと男っぽくて意義深い。 

それでも、自分は自分とぶつぶつ言いながらやるしかありません。 画中の黒猫は≪鍵しっぽ≫ 普通の長い尾の方が絵的には見栄えがするのですが、ここは敢えて鍵。私の最愛の猫「クロスケクロリン」君が鍵だったので。 そしてタイトルの「また会えるかなぁ」は行くへ知らずのクロスケへの私の想いでもあります。

作品は≪絵空事≫だけど、作品に込めた想いに嘘はありません。
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岡本流生
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