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岡本流生清内路通信

往復書簡 Ⅷ

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往復書簡 Ⅷ

今日から「子猫をひろって 飛鳥編」 の中彫に入りました。 拡大鏡の下での作業です。 集中する分神経への負荷がオーバー気味。少し早めに仕事を終えることにしました。


さて、今年7月の安曇野での吉川さんの個展。売れる魚や動物の彫刻から芸術性は高いけど金にはならない現代アートに専念して5年。残りの人生を自分の表現したい物だけを作る覚悟の中の制作です。

その5年の作品を見てきて感じたことを書いてみます。 初期の具体的な木彫に世の中へのメッセージを込める作品から、少しずつ軸足は平面的な絵画表現に近づいてきているなと思いました。 クラフト時代の仕事を引きづった現代彫刻としての木彫作品は説明的。言いたいことへの思いが強い分語り過ぎになりがちなのかなとも思いました。確かに、作家の意図が分かりやすくはあるのですがその分見る方の解釈の幅が限られてしまいます。


それが、平面的絵画表現に代わるころから、色、そして画面の質感がより重要な意味を持つようになった気がしています。色面構成と付けられた三次元の物体との緊張関係に制作の力点が移り興味の方向が変わったようです。 

それにより作家の意図はより抽象的になり≪深み≫ ≪凄み≫ ≪奥行き≫が増したように思えます。そして何より≪抽象としての美しさ≫が際立ってきたことに驚かされます。 それがたったこの5年の間になされたことにも。


さて、その吉川さんからのメール。 「金、土に泊りがてらきたら、≪大町小町≫の店に飲みに行けるよ!」と。その大町小町嬢、彼の言うように美人で優しくて気使いも抜群の大町一の娘さんなら、モデルをお願いしてみようかなぁ。 「一生僕のそばにいて僕だけのモデルになってください」と。 あれ? あれれ?

冗談はともかく、7月の個展は彼のこれまでの生き方を世に問うような個展になるでしょう。決して大げさな表現ではなく。 これは仲間みんなで応援し盛り上げなくては。 という事で個展のほうの盛り上げ係は人脈が半端でない竹内さんご夫妻と兄。 お友達がいない私と一八さんは宴会のほうを盛り上げる係りに専念せねば。ふふふ。


話は変わって、思い出せないことを。 よしふさんのコメントに返信を入れた後気付きました。北海道時代の小学校の担任の先生はお名前も顔もはっきり思い出せます。なのに、東京に来てからの小4,5,6の時の担任の先生の記憶が全くないのです。

その後の中学、高校時代の先生方のこともしっかり覚えているのにです。 これってどういう事なんだろう?

もう一つ話は変わり、防寒具。早朝から仕事を始める時は、アトリエも氷点下。でも教え子が送ってくれたオーバーズボンとブーツ型のソックス?のお陰で部屋が温まるまでの時間も快適に仕事ができます。 感謝!!

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