この度の飯田創造館での「鬼と鬼の子と」展、高森町くましろホールでの「鬼と鬼の子とその弟子と」展を終えて見えてきた今後の課題についてまとめておきたいと思います。
1、「鬼と鬼の子とその弟子と」展のほうが、三者三様で面白いという意見が聞かれた。次回も三人展でいくのがいいように思う。
2、キャプションに作者、タイトル、制昨年、の他にその作品の見どころなどを簡単に入れたほうが良いように思う(竹内和夫さんの言うように)。例えば96度刷りだとか、従軍画家時代のスケッチを基にしているとか、26版使用だとか、空刷りがあるとか、特殊な摺りがあるとか、ロッキー山脈にある山だとか・・・などなど。
3、人気投票は是非やるべき。入場者の見方がより丁寧になるばかりではなく、会場の滞在時間も長くなるので。そしてその結果を次に活かすためにも。
4、一つの作品を仕上げるための版木一式を展示した方がよい。百聞は一見に如かずではないが、多色木版の説明や見当の役割、ぼかしの様子なども説明がしやすいし理解も得やすい。
5、過去の展覧会のチラシもおいた方がよい。絵葉書代わりに欲しいと持ち帰る方もいるので。
6、馬連や彫刻刀を置くか、またはウッドライクのカタログもおいた方がよい。道具や材料に関する質問も多いので。
7、博先生、遠志先生の「新日曜美術館」や「制作の様子」のDVDを会場で流すのは非常に効果的。じっくりとご覧になる方がいるので。
8、ギャラリートークもできればやる方がよい。
9、摺り、彫りの実演もやったほうが良いと思う。
10、会場の広さ、壁面の長さを測り、前もって作品展示のレイアウトを作っておくのは搬入展示作業を効率的に行うのに非常に役立つ。
続く