今日は一日転写の仕事。これまでスペースが無くできなかった分をまとめて。「子猫をひろって」のバック用二版、「モガ」のバック用と衣服用の合わせて四版、「はちすわらし」用バックと蓮の花弁用二版。

段取りや細かい手順も前もって考えていたので手際よく出来たと思います。作業中はいろいろ版画とは関係ないことも考えています。例えば吉川さんのはしごの絵は良さそうだなぁとか明日の美麻は雪みたいだけど道は大丈夫だろうかとか、作業で汚れそうだけど何を着て行こうかとか。

他にも、みかづきの塾と私の横須賀での塾は違うなぁとか、妻が生徒たちにし良くしてくれていたなぁ、例えばパンの耳を揚げてどっさり作った揚げパンは人気があったなぁとか。

ついでに妻のことで思い出したのは、刺繍や七宝や型染、手描き友禅などいろいろやっていたこと。その型染で作った甚兵衛はお気に入りでした。

また、母のことも思い出しました。母が亡くなった後、横須賀に来てから母がつけていた日記を読んだ時のことです。読んでいて辛くなることもいろいろ。中でも、満州から、生後半年ほどの兄を背負い死ぬ思いをして内地に引き上げてきたのに誰も褒めてくれないのが悲しいとの母の言葉は胸に刺さりました。今でも胸に刺さったままです。

その母、亡くなるまでロシアと朝鮮のことは恨んでいました。

さあ、明日は美麻。　遊学舎に保管されている額や画集などの資料を取りに。竹内ご夫妻、吉川さんとメンバーが最高なので、作業も道中も楽しい旅になることでしょう。