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岡本流生清内路通信

冬の旅

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冬の旅

美麻からの帰りの車中、窓の外を流れる風景に目をやりながら言葉を探していました。胸に押し寄せこみ上げるいくつもの思い、溢れ出んばかりのこの感情の正体をどう理解したらいいのだろうと。

せつなさ? それもあるような気もするけど、そればかりではない・・・

責任の重さへの後悔? それもあるけど同時に希望と夢も・・・・

今の自分のおかれた境遇への感謝の思いも?

遊学舎立ち上げ時代、比登志さんや妻と過ごしたあの青春の日々への感傷?

いつまで考えてもその「言葉」は見つからず、外の風景は一面の雪景色からいつの間にか冬枯れの野に。雪雲も切れ、青い空には小さな白い雲が浮かんでいました。


今回の大町行き、その目的はいくつかありました。 今年予定している「吉田博・遠志版画展」の会場候補の下見が一つ。 これは松本も安曇野もどちらにも満足できました。

美麻の比登志さんのお見舞いと報告、相談。 たぶんこれが押し寄せる思いの中に交じる≪切なさ≫の源。前回お会いした時よりも弱弱しく見えて・・・

比登志さんから、版画の管理などを一任する旨の文書もいただいたのですが・・・なんだか痛々しさと申し訳なさで署名する姿を正視できず席を外してしまいました。


別れ際、車椅子から泣き笑顔でいつまでも見送る姿もどこか今生の別れのようにも思えてしまい・・・

ただ、着いた日はお医者さん、看護師さん、ヘルパーさん、デイケアの所長さん、ケアマネージャーさんと大勢の方が見え、介護の手厚さに安心もしました。


夜の宴会は吉川さんも加わり、久しぶりに芸術論を交わすことも出来たのですが・・・精子さん、その妹さんの栄子さんからは私と妻との関係をかなりいじられたりして・・・

帰り道で立ち寄った大町温泉郷、その薬師の湯に浸かると、心もしだいと穏やかに落ち着き、なる様にしかならない、心配しても始まらないと・・・覚悟も決まりやるべきことを誠実にやるだけだと思えるようになりました。


今回も含めて、いつも一夫さん惠子さんの存在に大きな勇気と励ましと喜びを頂いていることに、改めて感謝の気持ちを。本当にありがとう!!!!


そして、先ほどその惠子さんからの電話。「飯田の創造館の会場を申し込んだ」と。いよいよ、動き始めました。吉田版画展。会期は5月30日から6月4日まで。 あと100日余り。やらねば!!! 成功させなくちゃ!!!


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コメント

1. みかづき

みかづき 今日は、4回、来週最終です。 再来週に送ります。 北斎もBSであったので、これも送ります。

歳のせいか、ドラマは、終わったとき、無駄な時間を使ったと 後悔することが 多いので 三日月 見てないです。 笑

満州の悲惨な話 よく聞きます。 関東軍の最高幹部は、飛行機で脱出 指揮官の居ない軍隊は、哀れなものです。なかしに 礼の ハレルヤの歌詞は、帰還船の来る情景をうたったものだとか。

隣の中国にいた、軍隊は、武装解除しないで、ロシアと戦い、蒋介石と話し合い、民間人、軍人は無事に帰還した人が 多かったとか。

2. 北斎も!

よしふさん、みかづき、竹内さんは面白いよーと言っていましたよ。北斎も! これは楽しみです。いつも本当にありがとう!

ふた月ほど前、満蒙開拓団員の体験談集を読みました。軍、本当にひどい話が沢山出てきて、腹が立ちました。

侵攻してきたロシア兵は万年筆、時計、針、そして女性を出せと言い、周りの中国人朝鮮人は衣類を欲しがり(それこそ身ぐるみはいだようです)共産党軍は規律正しく労働の賃金もしっかり支払ってくれたと書いてありました。

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