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岡本流生清内路通信

これは、何なんだ!?

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これは、何なんだ!?

「野辺の祈り」の粗彫りを終え、ここまでの彫りを確認するための黒インクを載せました。これでインクが乾くまでの間、一日以上はいじれません。その間、色版の準備をしたり、青いケシの背景に手を加えたりするつもりです。

今回は、期待の作品と言うこともあり、粗彫りをいつになく丁寧にやったので、中彫りを飛ばして、すぐに仕上げ彫に入れそうです。

さて、表題の件。ネットのオークションで見た、吉田博の人気作品「光る海」。 これがなんかおかしい。墨線が無く(そのように見える)、船も一目で大雑把な描き方とわかるもの。余白には「画集刊行記念」のような文字。どうかんがえても、吉田スタジオが関わったものとは思えないのです。

≪オリジナル≫としてはいないので、まだ良心的なのですが、これは何処かの誰かの、人気を当て込んでの儲け仕事? とすると・・・その内にはほかの人気作品、例えば、帆船・朝日や剣岳もでてきそう。

絵画の著作権、50年の期限はとうに過ぎているので、作り売ることは法に触れず、自由なのですが・・・・。それともう一つオークションに出ていた博の別の作品「農家」にも少し気になるところが。

最近、藤田嗣二の版画がよくオークションに出てきます。もしやと思って調べてみると、やはり昨年で著作権が切れていました。

もうずいぶん前ですが、知り合いが竹久夢二の版画を大量に自分で作りデパートなどで販売していたことも思い出しました。嗣二も夢二もどちらも画面中に刷り込みのサインがあるもの。≪オリジナル≫と誤解する人もいそうです。

あと数年で、川上澄生も棟方志功も著作権切れになります。棟方志功は今でも贋作だらけ。さてどうなるのやら。
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