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岡本流生清内路通信

それぞれの5年

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それぞれの5年

宮田村 白山寺。昨日の葬儀の会場です。 清く誠実に生きた故人を送るのにふさわしく、清々しい告別の式でした。 導師様と他三人の僧侶が唱える経のハーモニーが美しく、なにかコンサートを聴いているかのように心地よく耳に響きました。

「長い御経だな、早く終わらないかな」などと、とんでもないことを思ってしまう葬儀もある中、いつまでも聞いていたいと思えたのでした。時折響く銅鑼の音も寂として、まるで「この世への未練を断ち切れ」と引導を渡しているかのように聞こえました。


話を変えて、吉川さん。

吉川さんが魚のクラフト彫刻からアートへと軸足を移してまだ5年だと、ブログを読んで知りました。まだ5年?  それであの表現まで来た? 正直まいりました。 その五年は私が清内路で暮らし始めてから今日までの年月とほぼ重なります。「その間自分はいったい何をしていたんだ」と頭をガンと叩かれた思いです。


しかも、気に入らない作品はこれからもどんどん廃棄していくと。 うん、覚悟が出来ているなぁ。私にそこまでやる覚悟があるか?

それにしても、吉川さんをはじめ、蜘蛛の巣を夢中になって何か月も描いている惠子さん、宇宙の銀河や星団を焼き物の上に表現しようと試行錯誤を重ねる一八さんと、私はほんと素晴らしい仲間に囲まれているなと思います。


今日のしごとは、「子猫をひろって」の色ぎめ。 パステル、色鉛筆、絵の具を使い細部からバックまでの色彩を確かめました。相変わらずの抒情どっぷり。でも、「これが私の仕事、私の個性」吉川さんの仕事を横目ににらみ、こう呟きました。

沼さんからTELあり。試刷りは明日にも仕上がると。 見るのが楽しみ。 版木は届かず。

精子さんからTELあり。比登志さんの退院はもうすこし先になると。また吉田版画に関しての新しい提案もありました。この辺は「吉田版画展」の実行委員長をお願いしている一夫さんの意見も聞いてみたいと思っています。



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