なんだなんだ? すごいぞ。 我が家とお隣との間の狭い空間を燕が乱舞し始めました。その数ざっと数えて20羽! なんかすごく楽しそう!
『旦那さーん、燕、すごいすねえ』
「おーっ、虫たち、久しぶりの登場だな」 「うん、燕、すごいねえ」「で、お前たち、元気にやってたかい」
『へー、お陰様で何とか』
「それで、今日は何だい?」
『いやあ、旦那の断捨離、どうなったか気になったんで、ちょっと見に来たんで』『なんかあまり進んでないような?』 『紙袋と箱とビニール袋、捨てるんじゃなかったんで?』
「それがねぇ、紙袋、誰か来た時に何か持てせて上げるときに使えると思うと、捨てられなくてねぇ」
『持たせるったって、野菜のお裾分けぐらいでしょ』 『そうそう、しかもいつもレジ袋』
「・・・・・・・」
『箱も・・・・減ってないような』
「箱は・・・それは・・・・版画の講習会のときにブラシを入れて持って行くのに丁度いいとか、これは絵の具、こいつは馬連と考えたら・・・どれも捨てられないんだよ」
『旦那ぁ、講習会ったって、年に一度、年賀状のやつしかないじゃないですかい』 『うん、年賀状年賀状、参加者少ない講習会』
「・・・・・・・・」
『で、ビニール袋は?』 『うん、会合で出た弁当を包んでいたビニール風呂敷もいっぱい取ってあったけど、どうなったどうなった?』
「おっ、それそれ、それだけは半分捨てたぞ!」 「使い道も考えつかなかったしねぇ」 「これだけは、我ながらよくやったなぁ」
『・・・・・』 『ほんと・・・・旦那はけちだねェ』 『そんなんだから・・・・奥さんにも逃げられるわけだ』 『おっと、口が過ぎたようで・・・ほな、また』