「トニーは朝一番のグレイハウンドで町を出て行った」の下絵に色付けをしているとき、吐き出された言葉は・・・・
奇麗なぼかしも流れるような優美な線もいらない
捨てられる少女の悲しみ 怒り 絶望を描かねば
やっと≪描こう≫と言う気持ちになったんだから
自分の痛みまで作品にしなければならない因果な仕事
「君に捧げる哀歌」の時の様に突き詰めていかねば
今は崖っぷち
上手く行くか
箸にも棒にもかからぬ駄作になるか
「学校へ」の時を思い出せ
想いばかりが先走るとあんなふうになってしまうぞ
今日までの所は・・・・駄目かも・・・・と弱気に
明日は一夫さんと博展展示作品の額装、額のガラス磨き。