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岡本流生清内路通信

アカデミー展 初日

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アカデミー展 初日

今日は東京での「吉田版画アカデミー展」の初日。4時からオープニングパーティーだから、今頃は皆和気あいあいと飲んだり、自作の前でギャラリートークをしてるんだろうなぁ。司さん、杉山さん、ひみさん、堀内さんにもお会いしたかったけど。 そうだなぁ、来年は参加するかな。


今朝の新聞。中川村アンフォルメル美術館での講演会の記事の写真に見入ってしまいました。講演者は版画協会の理事長磯見さん、理事の上野さん、同じく理事の園山さんのお三方。司会は飯田の銅版画家・今村さん。

まず、「そうかぁ、磯見さんが理事長なんだ」と。磯見さんは私より10歳ほど年上。モノクロの素晴らしい木版画にとても惹かれました。棟方志功とはまたちがう「西洋のポエム」を感じさせる作品です。そしてその詩的な表現は磯見さんにしかできないものです。

上野さんは、反戦と平和の作品で良く知られた版画家、上野誠さんのご子息。この上野さんのことで思い出したことが。 若い頃の話。彼が当時の林野庁かどこかから「日本の林業の一年」をカレンダー用に木版画で制作してくれないかと頼まれた時のことです。ご自身は興味が無かったようで、その話を私に振ってきたのでした。確か、12枚製作でギャラは100万ぐらいだったように覚えていますが。私も、興味がわかず、お断りしたのでした。(やればよかった??)


もう一人の、園山さん! 彼が私と遠志先生を結び付けてくれた恩人。このことはホームページに以前書いています。彼の方は、そんなことはすっかり忘れていると思いますが。 その園山さん、写真で見る限り、若い! 確か私とは同じぐらいの年だったと思うのですが。


吉川さんのブログを読んで「菊地契月」の晩年の絵について以前から感じていたことを。私は契月の描く日本画、特に人物を主題にした作品が大好きで、大きな影響を受けました。契月のように描きたい! その一念が、「シリーズ 初恋」誕生のエネルギーを与えてくれたのです。

その契月も、晩年の作品は・・・枯淡とか洒脱とか・・・言いようはあるんだろうけど・・・


一つの作品を仕上げるのは、かなりのエネルギーを必要とします。とりわけ『本画』と呼ばれる出品を目指した力作ならなおのこと。 自分のことを振り返ってみてもそうです。「画壇で注目されたい」 「ほかの版画家では出来ない技術を見せつけたい」 「画商が認める食える作家になりたい」 「会員や委員になりたい」 そんなこんな思いが大作に取り組む自分を支えていたのも事実です。


良きにせよ悪しきにせよ、年を取ると・・・・そんな思いから超越し、そして作品も身に纏ったオーラの力を失っていくのでは。 人はそれを「枯淡の境地」と呼ぶしかないのでは・・・・


今日の最後は、昨日見た夢の話を。 なんと、父の恋愛! 私も二十代ごろの感じで出演。ちょっとどきどきでしたね。詳しくは書きません。ただその夢の中での父の言葉を。「よし美、『絵がお上手ですね』は、いい絵を描きますねの意味じゃないぞ」 「単に『本物に良く似せて描かれていますね』の意味だ」 「その証拠に、抽象画を見て『お上手ですね』と言う者はいないだろう」      確かに!


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