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岡本流生清内路通信

アーミッシュ

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アーミッシュ

今日は一日雨。外に出たいという誘惑もなく、アトリエも日中さほど暑くならないので、仕事に集中できます。そのアトリエ、扇風機と石油ストーブが同居中。梅雨寒の朝方、少し炊くこともあります。

ここ最近の仕事は。「中国の街かど 2」全12版 の色原稿を描きあげ、摺りの指定書も仕上げて梱包まで済ませました。 この作品、40年ほど前に彫り始め、途中で止めていたもの。「中国の街かど 1」に比べて構図が弱いこと、図柄が細かく版組が煩雑で当時の私の力では完成できなかった作品です。

今回は構図の弱さを色使いで補おうと、色原稿にずいぶんと手を入れました。日中の感じから黄昏時の沈んだ雰囲気にしたことで何とか見れそうな気がしてきています。 小品なので沼さんのお弟子さんに摺りを任せるかも知れません。

「桜の木の下で」これは私が世話人をしている神社の境内にある枝垂れの老木とその前に立つ少女。真冬に思い立ってスケッチをしたのですが・・・寒くて指がかじかみ、たぶん10分もその場に居れなかったのを思い出します。少女の部分の墨版は中彫りまで終わっています。今日はこの桜の木の横に自転車を描きこんでみました。少し絵の持つ≪物語≫にふくらみが出たように感じます。

「野辺の祈り」 手元のリストを見ると、1992年の制作で10枚だけ刷っています。アーミッシュ、アメリカに住むドイツ系の移民で、自動車や電機など一切使わず入植当時の自給自足の暮らしを続ける宗教集団ですが、その少女のイメージで描いたもの。子供たちの服装がとてもとても可愛らしく魅力的なんです。

で、この作品、刷り上がった後、その少女の身に着けていたエプロンの≪ふくらみ≫がなんだか妊婦のお腹のように見えてきて、≪お蔵入り≫ その「野辺の祈り」を昨日今日で初めから描きなおしました。今度は良い作品になること請け合い。

「青い芥子」これも3年ほど前に一度版画にしたことがあります。その出来がずーと気に入らず、個展で展示をしたのも一度だけという作品。これも昨日新たに描きなおしました。サイズも小さめにし、全体にヒマラヤの現地ではこうなんだろうと言う想像を働かせ、丈が低く野性味も強いふうに。 日本で栽培されているものは、やはりひ弱なんじゃないかなぁ。
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