「必ず見えてくるものが有る、それを見逃すな、よし美！」　

今描いている枝垂れ桜の古木の前に立つ少女。顔が思いどおりに描けず、首から上だけを描き直している時に口を突いて出た言葉です。　他がどんなに良く描けていても、顔がだめならその絵はだめ。

いくつかの描線が重なる中に、≪自分の描きたい≫線が見える事が有るのです。それを見逃すなという事です。　ちなみに、この手の独り言は、下絵を描いている時や版を彫っている時によく言います。

気合を入れる時には、≪よし美！≫というときもあれば≪流生！≫と言うときもあります。本名のほうが雅号よりもずっと長い付き合いなのですから。


ショート、ロング、おかっぱ、三つ編み。　上目遣い、伏し目がち、まっすぐ正面を見据える瞳。
いろいろ変えながら10枚描いたところで、やっと「これなら」と思えるところまできました。続きは明日。　雰囲気がモダンで、他の人が描くものから離れ「私らしさ」も出てきたのがいいなぁと。

版木は届かず。　沼さんからのTELも無し。