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岡本流生清内路通信

自画自解 16 緑の谷の少女

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自画自解 16 緑の谷の少女

16.緑の谷の少女  シリーズ「アジアの子供たち」 (ブータン) 1996年

 CWAJの奨学金を得て精力的にアジアの国々の取材を進めました。ブータンもその内の一つです。 特に憧れのあった所なので、この時の取材旅行はとても思い出深いものとなりました。 同行していた妻が途中で体調を崩して寝込む(高山病?)というアクシデントはありましたが。 

受賞5年後のアメリカンクラブでの成果報告の個展の時には、各作品に日本語と英語の作品解説が付けられました。 それをここに転記いたします。

     緑の谷の少女  ブータン


飛行機は山々の稜線をかすめるようにパロの谷へ降りていきます。

ヒマラヤの麓の小さな国ブータンの夏、谷は緑に輝きます。

人々は男も女も日本の和服によく似たものを着ています。

テレビもあまりない国なので、子供たちは日の暮れるまで外で友だちと遊びます。

石けり、凧揚げ、馬とび、輪廻し、ゴムとび・・・どれも昔やった懐かしい遊び。

そう言えば服装だけでなく、顔つきも、歌も、数字のかぞえかたも日本とよく似ています。

ブータンは遠くて近い国なのです。

最後にこの作品で私が最も気に入っている事をお話しすると、それはこの少女の笑顔。少しはにかんだような表情がこの作品の全てで、ブータンと言う国の素朴な人柄の温かさを代表しているように思えるのです。 この笑顔に出会えただけでも、この時の取材旅行には意味があったと言えるでしょう。
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