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岡本流生清内路通信

括るつもりはないのですが

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括るつもりはないのですが

≪桜花≫のことから、仕事をしている間、戦時中の若者の生き方について考えていました。私は昭和24年の生まれですから当然戦争の時代を知りませんが。

いろいろ思いを巡らせているうちに、ふと「戦争のない時代に生まれた故の悩みもある」という事に思いいたりました。

戦時なら、「男は成人すれば兵隊になりお国のために働く」「女は結婚し子を産み銃後の家庭を守る」そういう、個の力では抗えない力がその身をいやでも押しやってしまう。生き方を選択することもできない・・・・そんな時代は二度と来て欲しくはないのですが・・・・ 

ただ、生き方を自ら選びその将来の自身の幸不幸に全ての責任を負わねばならない今の時代も辛いなと、ふと考えたのでした。 人間、与えられたことだけをただ黙々とこなしているほうが楽なのではないか。どう生きるべきかと思い悩むこともないだろうし。

皆と同じことをやり、そこには勝ち組も負け組もない社会なら、他人と競争する自分の非力、思うようにいかない生き方を責める必要もない。世間を逆恨みすることも無くなるのではないか。 自分らしさを探し続ける苦しみは私も良く分かるので。

勿論、全てを括るつもりはありません。


版木が届きません。 明日も今日に続いて下絵描き。 説教所の大枝垂れ桜、その幹に寄りかかる少女。あまり画き込みすぎず、余白を活かす構図に。 勝負は真っ向勝負。すべては少女の表情、姿勢が美しく描けるかどうか。 契月の描く女性のように高い画格を備えて。それが・・・・まだぜんぜん描けてない。



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