アトリエから見る向かいの山の木々もすっかり葉を落とし、山肌を見せています。 鹿でも歩いていないかなと時々見るのですがこの冬はまだ一度も姿を見ていません。
そう言えばと、ふと気になったのは、猿たちのこと。 里にも山にも食べるものはもうなさそうに思えるこの時期、猿の群れは「何処で何を食べているんだろう」と。
人も猿も、生きている限り何かを食べなくてはなりません。子猿もいるだろうにとちょっと心配してしまいました。春から秋は≪猿見回り隊≫で猿を追い払うのが仕事なのですが・・・
摺り師の沼辺さんが、新作「AKANE」の試刷りに入って今日で10日。 そろそろ大詰めかなと思います。 普段なら仕上がりが近くなると電話があり最終的な色合いの相談をするのですが、この時期まで無いという事は、摺りが私の見本刷りにほぼ近い形で仕上がりつつあるのだろうと勝手に想像。
話は替わって「桜花」 終戦間際に特攻専用に開発された一人乗りのロケット機です。 ネットに入るプラモデルの広告の中にありました。魚雷に小さな翼を付けただけのようなその形を見ていたらなんだか悲しくなりました。 ロケット機と言っても滑空しかできないしろもの、設計した者も組み立てに従事したものも、内心はきっと悲しく辛かっただろうと・・・