モネの池の澄みきった水をどう表現するか、そのことに悪戦苦闘した一日でした。 でも、仕事をしながらの頭の中の想いは、意外ときゅんきゅん。ノスタルジックな思い出を辿ることを楽しんでいました。
きっかけは、ネットのB級ニュース。「妖怪 けむりの製造終了」 指先に付けて擦ると、二本の指先の間から煙のようなものが出てくるという不思議なおもちゃ。
昭和35,36年ころ(1960、61)当時住んでいた、東京の夏祭りの夜店で初めて見たように思います。宵宮の会場は小さな川を挟んで学校の目の前。教室からは屋台の準備の様子も見え、祭囃子も聞こえていました。
夕方、友達と連れ立って会場の神社へ。お小遣いはいくら貰っていたんだろう。 参道から境内まで、狭い中に裸電球が何十と灯り、アセチレンガスの匂いもしていました。
「どんな屋台が出ていたか」 仕事を進めながら思い出してみました。
吹き矢、ここでは試しの的当ても出来ました。 大きな水槽を前に出しているのは、金魚すくい、うなぎ釣り、鯉を狙うミニ投網。 うなぎ釣りは、錨針で掛けても水槽の外まで引き上げるときに糸が切れてしまうので、悔しくて何度もやることに。
水槽と言えば、樟脳の船もあったなぁ。カラフルなセルロイドの手作りの船に樟脳を付けて水に浮かべるのです。樟脳が溶けて水面に広がる力で進むもの。 手の込んだ造りの大きな船は子供のお小遣いでは手が出ない値段でした。
続く