続きです
ビニール風船、これは中に小さな紙吹雪が入ったものも。 気持ちが悪くなるまでやったものです。気持ちが悪くなると言えば、写し絵もそう。嘗めて肌に貼り絵柄を移すのですが、糊の成分なのか、吐き気が。
他にも夢中になったのは、型抜き。図柄により上手く抜けた時に貰える賞金が違っていて。一度も抜けたことはありません。マッチ棒を飛ばせる木製のタンク、針金細工のゴム鉄砲や自転車、当てくじ、砂絵・・・
この砂絵、素焼きの型に粘土を詰めて飛行機やロボットのかたちを作り、それに色砂や金銀の粉で彩色。上手にできるとおじさんが≪点≫をくれて、その点が溜まると素焼きの型が貰えるもの。
不思議なのは、茶碗の手品。伏せた三つの茶碗の一つにコインを入れて順繰りに動かして、どの茶碗の下にコインがあるか当てるもの。 おじさんが練習でやらせてくれるときは当たるのに、お金を払ってやる本番では、絶対に当たらないのです。かっかして、何度もやる子もいます。
もう一つ不思議な屋台。木の板に描かれた円グラフのようなくじ。 中心から腕が出て、その先に糸に吊るされた釘が付いています。その腕を回すと釘も円を描く様に回り、止まった時にくぎの先が指すマス目の商品が貰えるものでした。
このくじも、おじさんがやると、小型のスパイカメラや顕微鏡のところで止まるのに、私たちが勇んで何度やっても、止まるのはいつも鉛筆のマス。 円盤の下に磁石が仕組んであるという説も子供たちの間でささやかれて・・・
続く