今日は一日晴れたり曇ったり。 青空が広がる時間帯も。 でも羊雲の出来損ないのような雲が高いところにあり、まるで秋の空のようです。 この時間は、北の空、上清内路の方角に黒い雨雲がかかり始めています。
先ほど5時少し前に、ヒグラシの鳴き声が聞こえました。 今年初めて、それも鳴いたのは一度切り。 なんだか元気がないように聞こえたのは、私の耳が悪いせいだろうか?
「印象 モネの池」 試刷りが完成に近づいてきました。それを見ていて、題に≪印象≫を加えたくなりました。 試刷りをしながら、色の修正を加え、最初に描いた原画とはだいぶ違ってきたので。
色調はパステルカラーで統一。これまでの作品にはない色合いと構図。本摺りにしたものを、早く見てみたい気がします。
中学二年生の時の夏休みの話。 兄と二人、北海道旅行をしました。 目的は大雪山、十勝岳、美瑛、雄阿寒、雌阿寒などの山を制覇することでした。 ついでに故郷の室蘭にも寄り、5年ぶりに同級生や恩師にお会いすることも計画に入っていました。
その旅の途中、十和田湖に立ち寄った時の思い出を。 湖のほとりに立つ、高村光太郎の彫刻「湖畔の乙女」を観に行きました。
・・・作ったのは、教科書で学んだ、あの「道程」の詩を書いた人・・・モデルは智恵子抄の智恵子・・・で、湖畔の乙女の名を持つ裸婦像・・・・
言葉にこそしなかったのですが、思春期真っただ中で同級生のFにまさに初恋中だった≪少年・私≫の心の期待は大きかったのでした・・・・
今、思えば、先日美博で観た荻原碌山の彫刻「女」のような、ものを想像していたのだと思います。 実際に目の前にした「湖畔の乙女」は・・・力士のように力強い体をした、母親ぐらいの年齢に見えるもので・・・
この旅の時、美瑛山で濃霧に巻かれ、危うく遭難しそうになったりもしました。
碌山の「女」について、仕事をしながら考えました。 幾つぐらいの時の作品なんだろう?感性の瑞々しさは二十代を思わせるけど、技術的な作品の完成度から考えると・・・三十代、四十代の頃だろうか?
テーマは「愛」で間違いないだろうけど、単純に愛に対する希望や憧れとは違うようだ。 後ろに回した両手に≪戒め≫が・・・とすると、今の自分の境遇から解放してくれる者を求めている「女」?
ここまで、情が入り込むのは、碌山の私小説的経験がその背景にあるから・・・・?
では・・・推測があたっているか・・・Wikipediaで調べてみるかな。何と書いてあるか、楽しみ楽しみ。
1. 通りすがりの者ですが
○ モデルは智恵子抄の智恵子