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岡本流生清内路通信

空を飛ぶ蜘蛛

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空を飛ぶ蜘蛛

何色もの色鉛筆を使って下絵を描いていました。その時、微かに懐かしい匂いがすることに気が付きました。それはクレヨンの匂い。心は遠い昔の図画の教室へ。


友人のカメラマンKさん。彼の写真が昨日の新聞に載っていました。 テーマはそれぞれの夏。その中の一枚、ひまわり畑。その真ん中で若い女性二人が、手をいっぱいに広げ微笑んでいる写真が妙に懐かしく嬉しく思えたのです。

この懐かしさは何? しばらく考えてみて、分かりました。 マスクをしていないのです。口元まで微笑んでいる、当たり前の笑顔が、これほど懐かしく感じるとは。


蜘蛛を観察していると、生きると言う事の本質が見えてきます。巣を張り、その真ん中で下向きに止まり、獲物がかかるまで何時間でもじっとしている。 虫がかかればその体液を吸い尽くし、やがて卵を産み死んでゆく。実にシンプル。ただただ子孫を残すことのみの生。他の余分な動作は何一つありません。

これが蝶やトンボだったら、見ているこちらも、≪ああ、生きることを楽しんでいるみたい≫と思える時もあるのですが。


もしかしたら、そんな蜘蛛でも、一度だけ巣立ちの時に、風を受け空を飛んだ時のことを思い出すことがあるんだろうか? 有って欲しい気がします。


上田でのコロナの感染が止まらないなぁ。


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