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岡本流生清内路通信

絵に悟りの境地はいらないや

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絵に悟りの境地はいらないや

ドイツに送る30点の版画、悩みながらやっと選び終えました。一枚一枚を時間をかけて点検します。染みやずれがあるものは外し、皺や撚れがあるものにはバレンを当ててフラットにします。 紙の波打っている作品は水張りをして平らに戻しました。

限定番号を入れるときは、すべて作品リストで確認。同じ番号が世の中に出回ることがないようにするため、いいかげんには出来ません。そのあとは題名とサインを入れて終了。

悩ましいのは、最低落札価格を決めること。 明日、それを決めて、添付するリストを作るつもりです。 リストには 題名、英語のタイトル 、最低落札価格、制昨年、限定番号、私の作品リスト上の整理番号、メモの欄があります。メモには取材した国や必要なら題名のローマ字表記を書き入れます。

例えば「恋初める頃」夏 は、「koisomerukoro」 「白狐」誘惑なら「shirogitune」のように。 「こいはじめるころ」と読まれたり、「びゃっこ」と読まれたりすることがあるので。日本語の題名は、ネットオークション上ではローマ字で表記されるので、これは必要な気遣いですね。


さて、悟り。

ある高名な洋画家が晩年、「絵筆を持つと、自ずと絵は成り、苦しむことも悩むことも無くなった」みたいなことを書いているそうです。 才能ある人はともかく、私には一生辿り着けない境地です。

でも、言わせていただくなら、そんな境地はいらないな。最後の最後まで、線一本に悩み、一つの色に迷い、あたふたキリキリしながら苦しんで作りたいと思います。

例えは少しずれるのですが、極楽。飢えも病もなく、心配や哀しみもない。年中春のような陽気で、空からは天女の奏でる妙なる音楽が・・・そして・・・やるべき仕事もない・・・

もし極楽がそんななら、三日で飽きるな。 制作もそう、筆を持てば、あとは自動的に絵が出来るなら、これは二日で飽きそう。

才能無い者の負け惜しみと言われたら、それまでなんだけど・・・





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