シリーズ「初恋」五十六番　「また会えるかなぁ」　　仕上げの彫をほぼ終えました。いつまでも失敗を恐れて逃げてばかりもいられないので。

　今回の作品では敢えてこれまでとは違う線の表現に挑みました。今までのような≪流れるようなスムーズな線≫から≪少したどたどしいような線≫へと。菊池桂月の線からジャンセンの線へと言えば分かってもらえるでしょうか。

この変化は、いつもいつも同じ≪細く流麗な線≫を目指したのでは、うまくいってもこれまでの作品どまり。それを超えることはできないと考えたからです。　半歩前進するための冒険。さてこの冒険、吉と出るか凶と出るか。

摺り師の沼辺さんから電話が。　初恋五十五番「若草の丘」があと二日ほどで摺り上がると。だいぶ苦戦したようです。　これで来月の「現代の創造展」に間に合います。この搬入の日は午後から諏訪神社の新嘗祭、翌日は年賀状の摺り体験会といろいろ予定が重なる日々です。

地元清内路の赤根大根を使った焼酎「魔女あかねちゃん」。そのラベルにどうかと考えている作品「あかね」仮題　の摺上がりは、どうやら来年になりそう。


ここ最近、お葬式が多いようなきがします。いろいろな活動に幅広く関わっている兄は、起きるとまず新聞の訃報欄に目を通し「やれやれ今日は葬式はないな」と。

この年になると冠婚葬祭でももっぱら「葬」のみ。孫たちの「婚」はまだまだ先の話です。