膀胱炎、だいぶ良くなってきたのですが、まだ遠出には自信を持てません。
シリーズ白狐「囮」 1985年作 全19版 先日海外でのオークションに出品する作品に選んだ一点。 私の好きな作品の一つなのですが、選別していた時に、何か所もある色版のずれが気になりました。また、いつか作ろうと思っていた色違いのものが出てきて、その方により強く心惹かれたのでした。
版木はすでに手元にはなく、色々考えた末に、新たに彫り直すことにしました。この作品を作ってから36年、この間、下絵から薄美濃紙の版下作り、版木への糊付け、墨版の彫り、そして色版への転写と各段階で用具や用材、技法の進化があり見当は格段に精密になりました。
今の技術の総集編のつもりで取り組むつもりです。
午後は膀胱炎とワクチン接種後の発熱のため中断していた「青い服の少女」の試刷りを再開しました。いつもは色鉛筆で描くことの多い色見本、今回は摺師に渡す色見本を自摺りで作るつもりです。 その過程で、この版のここはこう摺れば良いというコメントを、若い摺師に渡すことも出来るでしょうから。