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岡本流生清内路通信

自画自解 25 化石 (No.6)

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自画自解 25 化石 (No.6)


25.化石(6)  シリーズ「化石」より 1996年  12版

 この絵の魚はシーラカンス。 小田原にある神奈川県立「生命の星地球博物館」に実際にある化石です。とても美しい化石で、ひとめで気に入りました。(但し、妖精は乗っていませんが) その縁で、完成後に一枚、その博物館に寄贈させていただきました。館内の何処かに飾ったと聞いています。

さて、ここで博物館、美術館の作品収蔵について少し書いておきたいと思います。 収蔵に至るには幾つかの道があるようです。

1.作家本人の寄贈による。 私の場合は、この「生命の星地球博物館」やオスロの「文化歴史博物館」がこれにあたります。 この場合、作家本人は収蔵作品について把握しています。

2.展覧会の応募要項に「展示後、作品はその美術館に寄贈される」と言う条件付の展示会に出品するケース。 私の場合はCWAJのオーストラリア特別展がこれに当り、作品はニューサウスウェールズ州立美術館に収蔵されました。これも把握できるケース。

3.美術館を会場に企画展を行った主催者が、展示後にその内のいくつかの作品を寄贈するケース。私の場合はスイス、フランスでのEXLIBRIS国際大会での展示品がこれにあたります。 (美術館の名前は失念) 主催者、もしくは寄贈を受けた美術館側からの連絡があって初めて収蔵を知ることになります。

4.美術館が作家から直接購入するケース。 私の作品では、White Fox (Picnic) がニュージーランド国立美術館に収蔵されたのがこのケースにあたります。

5.美術館主催の展覧会で「買取賞」を受賞し収蔵されるケース。  私の作品にはありません。

6.美術館が画商から購入したり、コレクターやその遺族から作品の寄贈を受けるケース。 このケースが作家にとっては一番把握し難いといえます。 私の場合はピエロなど何点かの作品がアメリカの大学付属の美術館(?) (名前は失念) に収蔵されています。 この事が分ったのは、美術館側から、作品をカタログに載せたり、絵葉書にする際の許諾を求める手紙が届いたからでした。


最後に、私の化石に寄せる思いを書いたエッセイから。


銀河や化石や鉱物に夢中になるのは、とてつもなく遥かな距離と時間の中で、自分を限りなく小さな存在に思わせてくれるから。そう思うことで「どうせちっぽけな俺だもの」と、何が起こっても開き直った気持ちにさせてくれるから。私はそう思います・・・・・

できるなら化石採集人になりたい。日がな一日地面に座り、誰にも会わず何も考えずにただコツンコツンと石をたたいて暮らしたい。そのための場所も幾つか調べてはあるのだけれど・・
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