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岡本流生清内路通信

自画自解 28 望郷 その3

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自画自解 28 望郷 その3

3。  何故、ノルウェーなのか?

作品、版木等の寄贈先は以下の事を考慮して決めました。

Ⅰ 平和な国である事 (フセイン政権崩壊時の、イラクの博物館の様子が頭にありました。)

Ⅱ 市民が、文化、芸術を楽しむだけの、生活にゆとりがある国である事。

Ⅲ その国自身に、歴史的伝統、文化の厚みがある事。

Ⅳ 市民が、芸術、特に絵画や彫刻に深い関心を持つ国である事。

Ⅴ 出きれば、熱帯や多雨の地域でない事。


Ⅵ 寒い地方の方が好ましい事。これは、作品や版木の保管に適する事は勿論ですが、私の個人的文化感に寄るところが大きいのです。 すなわち、文化には、北方系と南方系があり、木版画のような緻密な作業を根気よく続けねばならないものは、どうも、北方系の文化のように思えるのです。

Ⅶ イスラムの国は、向かないだろうという事。 これは、以前、或るイスラムの国で展覧会を行った時に、女性像の作品の展示を、辞退するように求められた経験が有るからです。その宗教観から、文化に対する価値観に違いが有るのは致し方ないことですが。

以上の事から、北欧の国が最も相応しいと思ったのでした。

そして、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、そしてデンマークの大使館に私の希望をメールで伝えました。

そして、その、私の要望に対して、ノルウェー大使館が最も迅速に、そして誠実な応対をしてくださったのでした。 これも縁なのだと、その時に強く感じ、ノルウェーに寄贈したいと決めたのでした。丁寧にそして的確な応対をしてくださった、広報部の伊達様には大いに感謝しております。

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