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岡本流生清内路通信

自画自解 30 しろぎつね その2

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自画自解 30 しろぎつね その2

また、詩人の鶴岡善久氏も同版画集について論評されました。 これも一部ですがここに引用しておきます。

・・・・・・・・・・少女はつねに未成のエロスに寄りそっていることは自明だが、それゆえにこそ油断は禁物だ。少女は、あの火鼠の皮衣やつばめの子安貝を男たちに強要するような美美しい残酷さを具有している

・・・・・・・・・少女だとて刻々に老いることは必定だ。にもかかわらず彼の少女は永遠に少女であり、処女である。 それは過ぎ去ったものの遺産と、来るべき至福への予感とのいささか緊迫したヴァランスの上にあることはあるのだが

・・・・・・・・偏愛する西洋人形に(ベルミス)という名を与えた詩人がいた。彼の少女たちも裸の<ベルミス>とでも呼ばれるべき、ある種の<超俗性>を有している。 これは彼流のモナリザであり、ヴィーナスであろう。 それはかれの少女たちが、そこここにある浮世絵の美人画もどきに類似しているかに見えながら、そこから最も遠い地点にいることと、深く関わっている。・・・・・・・・


技法的なことを最後にひとこと。 木版、シルクスクリーン、合羽版の混合技法による作品で、特にバックの表現は私が独自に考え出したもの。 
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