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岡本流生清内路通信

自画自解 30 しろぎつね 姉妹 その1

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自画自解 30 しろぎつね 姉妹 その1

30.白狐 (姉妹)   シリーズ「白狐」より  1980年 

このシリーズ、“びゃっこ”と呼ぶかたが多いのですが、私は“しろぎつね”と読んでいます。 

私の作品には、 白狐、狐火、狐鏡(きつねかがみ)、狐月夜(きつねづきよ)、狐女童(きつねめわらべ)など、タイトルに“狐”がついたものが幾つかあります。 これらは皆この「白狐」のシリーズに属する作品です。

日本の民話には狐に騙される話が多くありますね。 狐が化けた美しい女性に、村の男衆や旅の若者が騙される・・・・・そんな話が。 若い女性の持つ妖しげな魅力、男には理解しがたい行動と心の内面・・・・その様な諸々を、この民話的世界を借りて表現したのがこの白狐のシリーズです。

私の版画集「花女童」 (はなめわらべ)、タイトルに“狐”の文字は入っていないのですが、やはりこのシリーズに属する作品です。 その「花女童」に、美術評論家の岡田隆彦氏が寄せた一文から一部引用します。

・・・・・・・・・・・能面といい、無表情であることによって見る者に多様な意思表示の解釈を可能とさせる顔といい、また自然の見えるかたちを要約して象徴や記号に近いイメジにまとめる事物の描き方といい、いずれも日本の伝統的な表現につながっている・・・・・・・・・・
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