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岡本流生清内路通信

自画自解 48 アナトリアの織姫

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自画自解 48 アナトリアの織姫

48.アナトリアの織姫  シリーズ「アジアの子供たち」より トルコ  1997年  19版

「アジアの子供たち」の中でも人気のある作品です。 強い色彩が印象的だからなのでしょうか。東京アメリカンクラブでの個展の時につけた作品解説は・・・・

トルコのアナトリア高原、岩山ばかりが続くこの地の人々は、農業よりも、昔からの伝統的な絨緞づくりで現金収入を得ています。

村の少女たちは10歳になる前から織りの仕事を始め、その一生のほとんどを織機の前で過ごします。この絵のモデルの少女は中学生ぐらい、横顔の綺麗な子でした。技術も覚え、まだ指先も細いこの年頃の少女が織る絨緞は、きめが細かい高級品として売られるそうです。

将来の夢をきくと、少しはにかんで「結婚すること」と答えてくれました。


 イスラム教の国では、女性はスカーフで髪を隠します。そのまき方、色、柄も様々で見ていても楽しくまた絵心をそそられます。 ただ最近気づいたのですが、ヨーロッパでのオークションではこの手のスカーフを巻いた少女の版画はほとんど売れないのです。 日本ではそんな事は無いのですが。

背景の花はチューリップ。チューりップはトルコ原産の花と言われています。また、周囲のタイル模様は、イスタンブールのモスクで見た、床や壁の模様を参考にしました。

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