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岡本流生清内路通信

往復書簡 Ⅲ

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往復書簡 Ⅲ

では、良い人生のためか・・・

これはその通り。ただし良い人生を≪物質的に豊かな人生≫と考えず≪心が満たされる生き方≫と考えての話。簡潔に言えば無為に過ごすことでただただ時間を消費するような生き方はいやだという事です。何かを創造している間は、少なくとも「無為に過ごしたな」とは思わなくて済むので。


地位や出世のためか・・・・

若いころは、そんな事もありました。 公募展に入選したい。入選すれば「準会員になりたい」 準会員になれば「会員になりたい」と。 ただこれは多分こうでしょう・・・ 目の前に≪それよりも上の場所≫が有るのなら、それを目指すのはごく普通の「向上心」の表れに過ぎないのでは・・・

問題はその≪出世≫のために自分を曲げ、矜持を捨ててまで奔走するかという事では。それは私はしません。  常に作品だけで真っ向勝負をしてきたという自負があります。


「自分もこういう絵が描きたいなぁ」 こう思える先人の画家たちの仕事があったから、「木を彫るのは本当にたのしいなぁ」といつもいつも思えるから・・・・だから今日まで仕事に励むことができたのです。これが本音



話を変えます。 版木を注文したのが先月の22日。今日でちょうどひと月。 いくら正月を挟んだとはいえ、少し時間がかかりすぎですね。 まあお陰で下絵のほうの仕事は進みましたが。今描いている6点、全部を版画にするとしたら、一年半分ぐらいの仕事になるでしょう。





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