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岡本流生清内路通信

往復書簡 Ⅸ

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往復書簡 Ⅸ

例えば、個展で「絵がお上手ですね」と言われたら、これは褒め言葉? 少なくても絵に真剣に取り組んでいる人にとっては?

「お上手ですね」の言葉はいつもそれで終わるか、或いはせいぜい「本物そっくり」と続いて終わる。 それよりも「なんかこの絵、好きだな」と言われたいと思う。

好きな画家、好きな作品を頭に浮かべてみよう。 私の場合、「上手な絵」は一つも浮かんできません。 下手ではないにしろ決して「そっくり!」のものはありません。ピカソもモジリアニもムンクも志功も。

中学生の塾生の絵に感動した事が有ります。いわゆる「下手な絵」なのですが、心揺さぶる美しさがあって。 障害を持った人たちの作品展でも同じ経験をしました。

描き手の「ただただこれが描きたいんだ」の気持が観る方にも伝わる時、上手いへたを超えた「生きた絵」に共感するのでしょう。


話は変わって、インフルエンザ。記録的な流行のようです。でも私は心配ないな。予防注射をしているわけではなく、人と会わないから。 この一週間、外へ出たのはごみ運びと雪かきとお風呂だけ。

二月中に一度熱海まで行くことになりそうです。「吉田版画」の仕事ですが、せっかくの熱海、できるなら温泉に一泊して海の幸も楽しめれば最高なのですが。


最後に、今日のテーマの出どころを転載。

「答えのない問い」 92×57cm 進行中

       偉大な先駆者曰く 「上手に描いていても死んでいる絵がある 下手でも生きている絵がある 生きている絵の方が良い」 難しい

       どのような絵が上手に描いていても死んでいる絵?

       どのような絵が下手でも生きている絵?

       この問いも 「答えのない問い」 かもしれない    (2/2)
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